ポケモンの素早さの基本的な仕様と、レジエレキ登場で新たにできるようになったことのまとめ
ポケモンの素早さについて、細かい仕様や限界について色々調べたので、自分なりにまとめてみた
ただ、基本的な仕様については
に詳しくまとまっていたので、こちらを参照した方が良いかもしれない
基本的な仕様
・最終的な素早さの上限は8191
最終的な素早さは、0~8191の8192通り(2^13)の数値にしかならず、計算上8191を超える場合は、8192で割られ、その余りが使われる
例えば、素早さ8414のポケモンは、8414÷8192の余りが使われ、実際の素早さは222になる
ということを、検証して動画化してみた
【ポケモン】すばやさが8191を超えるとどうなるか検証【オーバーフロー】
なお、元の素早さが1万を超える場合は1万として計算するらしいので、その場合の最終的な素早さは、10000÷8192の余りで、1808になる
だから、8191までは、素早さを上げた分だけちゃんと早くなるが、それ以上上げすぎると逆に素早さが低くなってしまい、更にそれ以上上げていっても、1808(元の素早さ1万)で頭打ちということになる
・トリックルーム下では、素早さ1808を超えるとオーバーフローする
トリル下での素早さの計算は、10000-素早さの数値を8192で割った余りの数を使っている
例えば、素早さ1のポケモンなら、10000-1=9999という計算をまず行い、これを8192で割った余りだから、最終的な素早さは1807になる
問題は、元の素早さが上がって、1808を超え始めると、10000-素早さの値が8192を下回ってしまうことだ
すると、8192で割ることができなくなり、その数値がそのまま素早さとして適用され、逆にとても早くなる
ただ、更にそれ以上元の素早さを上げていっても、トリル下では遅くなる一方であり、8192を超えはじめると、普通のポケモンにも抜かれだしてしまう
そして、元の素早さが1万に達すると、トリル下での素早さは0で頭打ちになる
・素早さ0について
素早さ0という状態を作るためには
素早さの低いポケモンに各種下降補正をかけ、アンダーフローさせる方針と
素早さをちょうど8192まで上げて、オーバーフローさせる方針がある
レジエレキ(素早さ種族値200)の登場で、新たにできるようになったこと
・レベル50制限の中でも、素早さ8191を超えてオーバーフローを起こすことができるようになった
詳しいやり方については
レジエレキのスピードを受け継いだ超神速メタモンは、オーバーフローの更に向こう側へ行けるのか
の記事を参照のこと
(この記事の中ではトリックルームを使うことになっているが、使わなければ普通にオーバーフローする)
・任意のポケモンを、素早さ8192(=0)にできるようになった
素早さがちょうど8192になると、素早さは0になるが、この数字は2^13なので2しか素因数を持っていない
だから、素早さを上げるために、こだわりスカーフ(1.5倍補正)と、その他の素早さ2倍補正を併用してしまうと、必ず因数に3を持つ形になってしまうため、ちょうど8192という数値にすることはできない
一応、こだわりスカーフを使わずに、スピードパウダーメタモンに実数値256のポケモンの素早さを移して各種補正をかける、ということをすればこの数値を実現できるが、メタモン以外のポケモンではおそらく不可能だった
しかし、レジエレキは素早さ実数値を512にすることができる(従来最速だったデオキシスには不可能)
この素早さをスピードスワップで任意のポケモンに移し、そのポケモンが、葉緑素×追い風×素早さ6段上昇になれば、持ち物補正がなくとも、ちょうど素早さが8192(=0)になる
つまり、レジエレキを用いれば、任意のポケモンの素早さを0にできるのだ
・計算上の素早さが、8192×2(2^14)の16384を超えられるようになった
やり方としては、レジエレキのスピードを受け継いだ超神速メタモンと同じで、違うのはレジエレキのレベルを100まで上げるだけだ
最速100LVレジエレキは、素早さ実数値が548なので、
超神速メタモンの素早さは、548×2×2×2×4となり、17536まで上げられる(これがおそらく真の最速)
従来最速だったデオキシスでは16128が限界で、16384はやはり少し届かなかったラインだったのだが、このラインを超えられるようになったのだ
だから、もし素早さの限界が2^13から2^14に1桁増えたとしても、まだオーバーフローを起こすことができるので、隙を生じぬ二段構えになったと言えるだろう
追記:更に思いついた仮説↓