FF9 ATB時間管理

FF9ではバトル中における時間の流れ方が少し特殊で、具体的には、技の最中にも時間が流れ続けるという特徴がある。
この仕様により、敵の行動中は味方のゲージがたまり、味方の行動中は敵のゲージがたまることで、素早さの差にあまり意味がなくなり、実質ターン制になることが多い。あまり面白くない仕様だと思っていたが、これはこれでそれなりに工夫のしようがある。


時間経過は、バトルモードがウエイトに設定されているとき、ウインドウを開いた状態で止めることができる。(ウェイトトリックとも呼ばれるテクニック)
これを利用して時間を管理できるので、ウエイト設定のほうが面白いだろう。
あまり役に立ちそうにないキャラでも、このウエイトのためのウインドウ開閉に徹することで、いうなれば時魔道士としての活躍が期待できる。

・2回行動
例えば素早さがジタン>敵の場合を考える。
敵の行動中にジタンがコマンド入力したら、すぐさま別のキャラでウインドウを開いて時間を止める。次に、敵の行動が終わったら一瞬だけ時間を流す。するとジタンが行動するので、ジタンのATBが0になるのを確認する。この時点で、敵のATBはほぼ0(行動終了後に一瞬流した時間分だけたまっている)で、ジタンのATBも0だ。
ここから時間を流してジタンが最速でコマンド入力すれば、敵より先に行動できる。次の敵の行動中に再びジタンがゲージをためてコマンド入力すれば、状況は最初と同じになる。
こうすれば敵の行動1回につき、ジタンは2回行動することができる。

・2回行動封じ
素早さが味方<敵の場合を考える。
敵があまりに素早いと、こちらの行動が終わった後次に行動するまでに敵が2回動いてしまうことがある。
これをできるだけ防ぐには、敵の行動中にこちらがコマンド入力するとき、最後に動くキャラにアイテムや魔法などの長ったらしい行動をさせればいい。この長い行動で相手を待たせ、その間に行動終了した他の味方がゲージをためられる。最後に動いたキャラだけは、次のターン敵に2回動かれてしまうかもしれないが、他の味方は敵1ターンにつき1回動けるようになるだろう。

・補助魔法の持続延長と安全なかけなおし
例えばレビテトは時間経過でその効果が切れてしまうので、無駄に時間経過させない工夫をすれば、持続するターン数を伸ばせるだろう。具体的には、敵や味方の行動中にはなるべくウインドウを開くことで時間を止めておけばよい。
また、レビテトが切れたのを見てからかけ直そうと思っても、かけ直す前に敵に地震攻撃をされてしまっては意味がない。そろそろ切れそうだと思ったら、敵の行動後に味方の行動が連続するようにコマンド入力し、そのとき最後のキャラがレビテトをうつような順番にしておく。そして、味方の行動中にあえて時間を経過させ、最後のレビテト発動までに味方全員のレビテトが切れるよう仕向ければよい。これで味方の行動中にレビテトの時間切れとかけ直しを連続してでき、敵に割り込む隙を与えずに済む。
もちろんこれはレビテトに限らず補助魔法全般にいえることだ。

・リジェネや死の宣告の有効活用
リジェネや毒、死の宣告といった、時間で効果が出る状態異常を使う場合も時間管理は効果が大きい。行動中になるべく時間経過させることでリジェネの恩恵が大きくなるのは有名だと思う。時間を稼ぐために演出の長い技を優先的に使うという手も考えられる。毒や死の宣告でも同じことが言え、敵に使う場合は、最初に動くキャラに状態異常技を使わせたうえで、後続の味方の行動中に時間経過させればよい。
逆にこちらが受けてしまった場合は、行動中の時間経過をなるべく止めるとか、死の宣告なら余裕のあるうちにあえて発動させ、安全に蘇生させるなどの対策が考えられる。

 

実際のスピードの計算などについては下の記事に書いた。

FF9 素早さなどATBの時間の計算 - orihal's diary